有吉佐和子

有吉佐和子

ありよしさわこ

和歌山生まれ。東京女子大学短期大学部英語科卒。「華岡青洲の妻」で女流文学賞。「出雲の阿国」で芸術選奨文部大臣賞。「和宮様御留」で毎日芸術賞。他に 「恍惚の人」や「複合汚染」など著書多数。

spacer

ファンサイト

spacer
spacer

感想一覧

spacer
spacer

華岡青洲の妻

有吉佐和子 著 / 新潮文庫 / 4.5 / *

あらすじ

漢方から蘭医学への過渡期に新時代を築いた外科医、華岡青州。その業績の陰には、進んで自らを人体実験に捧げた、妻と母とがあったが...。

「華岡青洲の妻」の感想

女流文学賞。まさに、女流文学賞にふさわしい、女の筆からしか生まれ得ない類の傑作です...!  初めて全身麻酔による乳がん手術を成功させたと言われる、華岡青州の妻と姑の確執が描かれていますが、そんな簡単な言葉ではこの作品を説明できません。

女同士の確執を描いた作品にありがちな、ドラマティックな演出のスリルや、憎悪をぶつけるセリフの残酷さが際立つような作品ではありません。静かで激しい、命を懸けてしまえる程の強い憎しみ...。日常の「些事」が生んだ深い憎悪そのものが、この作品の恐ろしさです。この凄まじい「女の精神」の描写は、読みごたえ十分です!

終盤で加恵が、それまで於継への憎しみだけに突き動かされていたことを再確認させられる、その瞬間の動揺。本当に、読んでいて背筋が寒くなりました。

他のサイトでも感想を見る or 購入する

* 書影の著作権は各出版社にあります

spacer

▲ Top of this Novelist

spacer

和宮様御留

有吉佐和子 著 / 講談社文庫 / 3.5 / *

あらすじ

瓦解目前の徳川将軍家に降嫁を命ぜられた皇妹和宮の身替りとなって、歴史の波の赴くままに運命を弄ばれた少女フキの数奇な一生と、その策謀の陰で、時代への抗いを貫き通した女たちの、苦悩にみちた境涯。

「和宮様御留」の感想

幕末の将軍家への降嫁という、歴史的な事実のヒロインである皇女和宮。本書は、降嫁した和宮は偽者であったという説を取り、降嫁した偽の「和宮」の人生がつづられます。ファンタジックな作品ではなく、丁寧な筆致で和宮という人の人物像が描かれている作品でもあります。

しかし、本作を読むとどうしても、和宮の身代わりという事が本当にあったのかどうかが気になります...。とても興味深い事ですが、これから新たな事実が明らかになると言うような事はないでしょうけれど。

他のサイトでも感想を見る or 購入する

* 書影の著作権は各出版社にあります

spacer

▲ Top of this Novelist

▲ Back to Index of Novelists