青島幸男

青島幸男

あおしまゆきお

東京都生まれ。早稲田大学中退。脚本家、タレント、作詞家、小説家、参議院議員、東京都知事、二科展入選(絵)などの多彩な経歴を持つ。「人間万事塞翁が丙午」で直木賞を受賞。

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オフィシャルサイト

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人間万事塞翁が丙午

青島幸男 著 / 新潮社 / 4.5 / *

あらすじ

支那事変(日中戦争)が起こった年、ハナの夫に召集令状が来た。弁当屋・弁菊を営むハナの家は、夫とその両親、ハナと子供たち、そして家族同然の働き手たちで騒がしい。

「人間万事塞翁が丙午」の感想

直木賞受賞作。青島幸男氏が母親を主人公のモデルとした作品で、著者もその息子・幸二として登場します。しかし、いわゆるタレント本というような作品ではなく、読み応えのある小説になっていました。文章も素晴らしく、井上ひさしを彷彿とさせるような低俗ではない軽快さ。声に出して読んでも満足できるようなその文章が、描かれる下町の風情にピッタリと来ます。

支那事変(日中戦争)から太平洋戦争終結後までという時代が舞台ですが、主人公ハナの家族は経済的にかなり恵まれた環境にあり、戦中の困窮などが中心の小説ではありません。むしろ、夫の出征や時代の混乱に際して家族の間に巻き起こる悲喜こもごも、という感じの作品。特に、ハナと夫の次郎の夫婦愛が見所でしょうか。終盤は胸がジーンとする事請け合いです。家族同然の従業員たちとのやり取りや、「愛人」に対する考え方など、そんなに大昔の話でもないのに考え方が全く違ったりするのも、興味深いです。大変面白い作品でした。

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<追加した書評>
【人間万事塞翁が丙午 /新潮社】
−あらすじ−
支那事変(日中戦争)が起こった年、ハナの夫に召集令状が来た。弁当屋・弁菊を営むハナの家は、夫とその両親、ハナと子供たち、そして家族同然の働き手たちで騒がしい。

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