江國香織

江國香織

えくにかおり

東京都生まれ。目白学園女子短期大学国文科卒。出版社勤務ののち、米国デラウェア大学に留学。「草之丞の話」で「小さな童話」大賞。「409ラドクリフ」でフェミナ賞を受賞。「きらきらひかる」で紫式部賞。「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」で山本周五郎賞を受賞。「号泣する準備はできていた」で直木賞受賞。父親は随筆家の江國滋。

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感想一覧

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つめたいよるに

江國香織 著 / 新潮文庫 / 3.5 / *

あらすじ

犬のデュークが死んだ翌日乗った電車で、わたしはハンサムな男の子に巡り会った...。出会いと別れの不思議な1日を綴った「デューク」など。

「つめたいよるに」の感想

童話から出発し、ついには直木賞作家となった江國さんの初短編集。本作では、語り口が童話風の短編が多く収められています。冒頭に収められた短編「デューク」で、「びょおびょお泣きながら」という表現がありますが、このような児童文学出身の方らしい表現が非常に印象的です。

どこか夢の中のお話のようなものや、前世を描いたもの、泉鏡花を子供向けにしたような幻想的なものなど、本作品はその後の著者の作品では見られない作風のものも多く、興味深い一冊となっています。

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こうばしい日々

江國香織 著 / 新潮文庫 / 4.0 / *

あらすじ

映画も野球も好きだけど、一番気になるのはガールフレンドのジルのことなんだ...。アメリカ育ちの大介の日常を鮮やかに綴った表題作など。

「こうばしい日々」の感想

中篇2作収録。両方とても素敵な、江國さんらしいムードのある作品でした。どちらかと言うと表題作の方が、好みです。11歳の少年の、ごく普通の日常を描いてるのですが、これがとても上手いです。まだ大人でない少年の子供っぽさと、青年へと変化しかけている微妙な感じの同居具合が、甘酸っぱいのです。彼の周囲の人たち(特に姉と、姉に恋する若者たちのこと)も、一歩大人の世界を象徴するものとして、短い物語の中で非常に効果的に描かれていると思います。

「綿菓子」ももちろん面白い。「はげしい恋に生きよう」「矛盾のない恋に生きよう」って思う幼心が可愛らしいです。それにしても、このラストシーンには驚きました。次郎君、君はどういう気持ちなのだっ、ストップ!

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きらきらひかる

江國香織 著 / 新潮文庫 / 4.5 / *

あらすじ

私たちは十日前に結婚した。しかし、私たちの結婚について説明するのは、おそろしくやっかいである―。

「きらきらひかる」の感想

ヒロインはアル中、夫はホモ、そして夫には恋人(もちろん男)とだけ聞くと、ちょっと手に取るのをためらってしまいそうな作品ですが、その中身は本当に素晴らしいです。文庫だけでなく、ハードカバーも購入したほどスキな作品!

江國香織さんの書く本にいつも満ちている独特のやさしい雰囲気が、この本では特にステキです。苦しい事を苦しそうに書くのではなく、温かい目線で描れる作家さんだなぁ、と思いました。それぞれの人物がみな愛情に溢れているのに、優しいからこそ愛しいからこそ傷ついてしまう姿が、ひどく切ないです。愛情を描いた物語でありながら、いわゆるラブストーリーという感じのものではないところも、私好みでした。

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都の子

江國香織 著 / 集英社文庫 / 3.0 / *

あらすじ

出会った人たち、訪れた場所、印象的だった時間や風景、幼い日の感情...。著者30歳記念の初エッセイ集。

「都の子」の感想

江國香織さんの初エッセイ集。文章はとてもキレイです。内容も素敵。しかし、あまり楽しめなかったような気がします。この本がエッセイとして面白いか面白くないかという問題ではなく、私自身がそもそも「エッセイがあまりスキではない」ということに由来する問題かもしれません...。

小説家の方のエッセイを読むと、「え、あの本を書く人がこんな人なの!?」と驚くことが間々あります。しかし、本エッセイの江國香織さんに関して、これは全くありませんでした。逆に、日常がこんなに美しいわけ?と思いたくなるほどでした。

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ホリー・ガーデン

江國香織 著 / 新潮文庫 / 3.0 / *

あらすじ

うれしくても、悲しくても、泣きたくなるときはいつも、あなたのことを想い出す。余分な時間ほど美しい時間はない。たくさんの余分な時間を共有してきた2人の物語。

「ホリー・ガーデン」の感想

正直言って、私にとってはあまり心に残らない作品でした。女性二人の、生活と恋愛の事を描いた物語ですが、同性としてそれほど共感できませんでした。

ストーリーがあまり無く、本当に日常を描いて行く物語なので面白さを感じなかったのでしょうか? しかし、同様に日常が描かれた彼女の作品「こうばしい日々」では、それが非常に魅力的に仕上がっているのだから、ストーリーがどうのという事ではない気がします。とにかく、今ひとつでした。

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なつのひかり

江國香織 著 / 集英社文庫 / 3.0 / *

あらすじ

私には双子のような兄がいて、兄には美しい妻と幼い娘、そして五十代の愛人がいる。私と兄をめぐって、現実と幻想が交錯する。

「なつのひかり」の感想

女にだらしない兄を持った、若い女性の日常を描いた作品です。

衝撃的な事実を、まるで夢を見ているかのような幻想的なものに心の中で置き換えて、なんとか受け止めた時の物語とでも考えれば良いのでしょうか? 他に、この物語をどのように考えたら良いのか、よく分かりません。幻想的、というよりも「どこかチグハグ」な日常。まるで切り張りしたような、回想。そんな小説で、すんなりとは読めませんでした。

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