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そのた

著者名、あるいはメイン編者名等で区別するのに相応しくないと考えられる本をこちらに載せる事にしました。

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昭和ミステリー大全集 (中巻)

新潮社 編 / 新潮文庫 / 4.0 / *

あらすじ

殺し、愛と憎しみ、陰謀、そして冒険...。昭和ミステリーは、中巻でいよいよ佳境を迎える。日本の推理文壇を代表する16人の短編を一気に収録。推理名編アンソロジー。

「昭和ミステリー大全集」の感想

昭和25年から42年までの推理短編16作品が収められています。目次を見てびっくりするほど、著名な作家さんがずらりと並んでいます。日本探偵作家クラブ賞(現在の日本推理作家協会賞)や直木賞の受賞者ばかり...と言うか、全員そうです。短編ながら、本作品集中に直木賞受賞作も2作品(一作は既読でした)あります。

結構厚みがあるので、短編集といえど読み応えがありました。現在の凝りに凝ったミステリ作品と比較するとシンプルな作品が多く、そういう意味では昭和のミステリとはこういう物かと改めて感じる事ができます。しかし、古臭いとか、現在に通じるものが全く無いとか、そういう感想は抱かせない良作ばかりで、なかなかのものです。

この本が欲しかったのは、直木賞受賞作の「團十郎切腹事件」を読むためでした。「團十郎切腹事件」は、老俳優中村雅楽を主人公とした連作の一作との事ですが、本作だけを手にとって読んでも、全く問題はありませんでした。幕末に32歳という若さで自殺した八代目市川團十郎の死の謎を、探偵役の雅楽が追うという設定で描かれたフィクションです。終盤にちょっと面白い趣向が凝らされており、その伏線もしっかり張ってあって、古いなりに凝っているなぁなどと思ってしまいました。

覚書も兼ねて、作品名と著者名を下に挙げておきます。
「社会部記者」島田一男 / 日本探偵作家クラブ賞(現在の日本推理作家協会賞)
「心霊殺人事件」坂口安吾
「落ちる」多岐川恭 / 直木賞
「完全犯罪」加田伶太郎(福永武彦)
「殺意」松本清張
「かあちゃんは犯人じゃない」仁木悦子
「吉備津の釜」日影丈吉
「不運な旅館」佐野洋
「團十郎切腹事件」戸坂康二 / 直木賞
「案山子」水上勉
「お嫁にゆけない」笹沢左保(佐保)
「葬式紳士」結城昌治
「下り『はつかり』」鮎川哲也
「方壺園」陳舜臣
「ナポレオンの遺髪」三好徹
「淋しがりやのキング」生島治郎

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<追加した書評>
【昭和ミステリー大全集 /新潮文庫】
−あらすじ−
殺し、愛と憎しみ、陰謀、そして冒険...。昭和ミステリーは、中巻でいよいよ佳境を迎える。日本の推理文壇を代表する16人の短編を一気に収録。推理名編アンソロジー。

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