橋本治

橋本治

はしもとおさむ

東京都出身。東京大学文学部国文学科卒業。イラストレーターを経て、小説、エッセイ、評論集なども手がける。源氏物語、平家物語など、古典を原典とした二次創作にも取り組んでいる。

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ファンサイト

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感想一覧

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「 窯変 源氏物語  全14巻 」

橋本治 著 / 中公文庫 / 4.5 / *

あらすじ

紫式部原作の源氏物語を元に、橋本治が独自の解釈を加えた、新しい「源氏物語」。

「窯変 源氏物語」の感想

高校生の時に図書館で夢中で読み、忘れられなくて大学時代に全巻揃えました! 古典の授業で出てきて興味の欠片も沸かなかったはずの「源氏物語」が、橋本治という名工が窯で焼くことにより、これほどの鮮やかで複雑な色、そして形が生まれてくる素材だとは、心底驚きでした。そこに蘇った人間のドラマは、古典と呼ぶにはあまりに鮮やか。物語自体は確かに「源氏物語」でありながら、素晴らしい現代小説として完成されています。面白くなかったら絶対に読み続けられない長さですが、途中でやめられない面白さでした。

女たちが惑わされ、魅了されていく姿を冷静に見つめる、残酷で魅力的な光君。彼の一人称で語られていく物語であるだけに、彼の冷ややかな内面が際立ち、読む人を引き込みます。桐壺から夢浮橋までの、54帖という長い物語を、よくこれほどの完成度で「窯変」としてこの世に送り出せたものだとさえ思う! これほど美しく、華やかな人間物語は、またとないでしょう。また、全巻についているカバー写真、口絵写真もまた、雰囲気があって本当に素敵です(枚数は減りましたが文庫にもついていました!)。

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源氏供養 (上、下) 」

橋本治 著 / 中公文庫 / 3.5 / *

あらすじ

紫式部原作の源氏物語を元に、橋本治が独自の解釈を加えた、新しい「源氏」。源氏供養はその解説書。

「源氏供養」の感想

「源氏供養」は、橋本治が源氏物語にあてている独特な解釈の根拠が丁寧に述べられており、裏話的な感じでした。これは、よっぽど源氏を好きな人、あるいは窯変源氏が好きな人じゃないと、かなり辛いかなぁ...。別に読まなくても、十分に本編を楽しめるし。...正直、私も辛かった。

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おまけ (漫画で源氏物語をざっくり把握するなら)

「 大掴源氏物語(おおづかみげんじものがたり) まろ、ん? 」

小泉吉宏 / 幻冬社 / 4.0 / *

あらすじ

これ1冊で『源氏物語』全部を読んだ気になれる!構想から6年、制作の実作業に3年。一帖8コマ、全54帖。解説もまじえ、オールカラーかき下ろし。

「大掴源氏物語(おおづかみげんじものがたり) まろ、ん?」の感想

スバラシイ本を見つけました! 長い長い源氏の物語を、見開き2ページで1帖という簡潔さ、そして漫画(光源氏が栗の顔で、頭中将がそら豆だったりする)で表現してあるという、とても親切かつ画期的な本でした。なんと、桐壺の帖から夢浮橋の帖まで解説してあります。すごーい! 漫画だと侮る事なかれ、あらすじは短くても結構ちゃんとしているし、どこかの長編少女マンガなんかより源氏物語を知る事が出来るのではないかなと思いますよ。

源氏物語って、「ザックリ言うとこういう話」というのが、非常に分かり易いと思います。そのときの光君の年齢なども細かく書いてありますし、本当に親切です! 良く知られる「若紫」の帖などしか知らない方も、栄華を極めた先の源氏の物語や、宇治十帖のあらすじまで「アッと言う間に」分かる大変意欲的な一冊です。大体、正直言って宇治十帖とか、丁寧に漫画にしたりしたら、ある意味教育的じゃない漫画になっちゃって、源氏の入門編として万民にお勧め出来るようなものにはならないんじゃないかという気がします...。

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