井上ひさし

井上ひさし

いのうえひさし

山形県生まれ。上智大学外国語学部卒。戯曲「うかうか三十、ちょろちょろ四十」で芸術祭脚本奨励賞。放送作家として、人形劇「ひょっこりひょうたん島」の台本も手掛ける。小説家として、「手鎖心中」で直木賞。「吉里吉里人」で日本SF大賞、讀賣文学賞。「腹鼓記」「不忠臣蔵」で吉川英治文学賞。「シャンハイムーン」で谷崎潤一郎賞。「東京セブンローズ」等で菊池寛賞。などを受賞している。

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手鎖心中

井上ひさし 著 / 文春文庫 / 3.5 / *

あらすじ

他人を笑わせ他人に笑われそのために死ぬほど絵草紙作者になりたいと願っている若旦那のありようを洒落のめした直木賞受賞作。面白おかしく悲しい道中「江戸の夕立ち」も収録。

「手鎖心中」の感想

表題作「手鎖心中」が直木賞受賞作。他一作の中篇が収められています。冒頭から、非常にリズミカルで、謳うような日本語の調子に驚かされた作品。最近の小説にはない、日本語の魅力が溢れています。石ころでも笑わせたい滑稽な男・栄次郎の誘いに乗り、主人公たちはあれやこれやと立ち回る事になるのですが、その様子が面白い。そして、スイッスイッと軽妙に読み進んだ先の、アッと驚かされる場面。なかなか楽しめました。

同時所収の「江戸の夕立」は、さらに痛快なドタバタ冒険譚かと思いきや、少し切ないエンディングの物語でした。どちらも読み易い作品。

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