伊集院静

伊集院静

いじゅういんしずか

山口県生まれ。立教大学文学部卒。「乳房」で吉川英治文学新人賞受賞。「受け月」で直木賞を受賞している。

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オフィシャルサイト

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感想一覧

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乳房

伊集院静 著 / 講談社文庫 / 4.0 / *

あらすじ

妻と病室の窓から眺めた満月、行方不明の弟を探しに漕ぎ出た海で見た無数のくらげ…。せつなく心に残る光景と時間が清冽な文章で刻み込まれた小説集。

「乳房」の感想

2人目の妻であった、夏目雅子さんとの闘病生活をもとに書かれた記を含む短編集。やはり、表題作「乳房」が良いです。病床の妻と夫の会話(これはもちろん、伊集院静さんと夏目雅子さんをモデルにしていると思われる)が、とてもシンプルなのに胸に響いてきます。失われてしまったものだと分かっているから、余計に切ないのかもしれません。

情景の描写や、流れている会話などに、独特の間合いというか、雰囲気があって本当に素敵な作品集でした。

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* 書影の著作権は各出版社にあります

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受け月

伊集院静 著 / 文春文庫 / 3.5 / *

あらすじ

人が他人のために祈る時、どうすれば通じるのだろうか。表題作ほか、選考委員の激賞を受けた「切子皿」など大人のための小説七篇

「受け月」の感想

直木賞受賞作。短編集なのですが、一作一作が胸に沁みる上質な作品集でした。特に前半の数作が私にはぐっときました...!

読み終わって一息ついて感想を書こうとした今、同じ直木賞受賞作の赤瀬川隼「白球残映」が思い出されます...。先に受賞している作品と重なる部分があるというのは、不思議な感じです。単に野球ネタの印象が重なるだけではなくて、失われた自分や過去に対する切なさ、寡黙な大人の美学のような部分までもが重なる気がします。簡潔であるにもかかわらず、行間に間のあるような、本当に良い短編集だと思います。

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