小池真理子

小池真理子

こいけまりこ

東京都生まれ。成蹊大学文学部卒。「妻の女友達」で日本推理作家協会賞受賞。「恋」で直木賞を受賞。夫の藤田宜永も、直木賞受賞者である。

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感想一覧

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小池真理子 著 / ハヤカワ文庫JA / 3.5 / *

あらすじ

一人の女が引き起こした発砲事件。当時学生だった布美子は、大学助教授・片瀬と妻の雛子との奔放な結びつきに惹かれ、倒錯した関係に陥っていく。

「恋」の感想

直木賞受賞作。二人の男女に対する、一人の若い女性の「恋」を描いた物語。その恋は三人の「倒錯した関係」そのものであり、従来の「恋」というものを超えた精神状態になって行きます。それにしても、「倒錯」とは。普段使わない言葉です...。

出てくる男性は「おそろしく魅力的な男」と形容され、出てくる女性は「とりわけ男の関心を強くひく」と描写されます。そしてもちろん「性に関して奔放な」意識を持っているという具合で、小池真理子の世界全開という感じです。好みが分かれそうな気がする、作品でした。

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妻の女友達

小池真理子 著 / 集英社文庫 / 3.5 / *

あらすじ

平和で波風の立たない人生をこよなく愛する夫婦の前に、突然現れた妻の学生時代の女友達。女流評価家として活躍するスキャンダラスな女の登場が平穏な家庭をいつのまにか破滅的状況に追い込んでいく…。

「妻の女友達」の感想

日本推理作家協会賞(短編部門)受賞。日常的な所に原案があるのが良かったです。短編集なので何作か収められていますが、やはり良かったのは表題作の「妻の女友達」。彼女の書く恋愛ものの長編と比べると、恐ろしくシンプルで、スッキリとした短編でした。これほど上手に短編を書く作家さんなのに、最近はちょっと私が苦手な類の作品ばかり出されるので、残念です。

他には「ナルキッソスの鏡」「恋」しか読んだことなないのですが、またミステリを書いて欲しい作家さんです。

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愛するということ

小池真理子 著 / 幻冬舎文庫 / 3.5 / *

あらすじ

恋愛。この苦しさから、どうやって逃れようか−。快感と絶望が全身を貫く、甘美で強烈な実験的恋愛小説。

「愛するということ」の感想

小池真理子氏の作品の中でも、非常に読みやすい作品に入るのではないでしょうか。本作は「甘美で倒錯した愛を描く小池真理子ワールド」では決してなく、ごく普通の女性がごく普通に恋をして、その喪失と自分の中の愛情によって苦しむ姿を描いています。

恋愛小説の中でも、愛についてこれほど真正面から描いた作品は珍しいのではないかと思える作品でした。美しいエピソードやセリフ、泣かせる展開で「愛の形」を描こうとするのではなく、ありふれた恋愛の展開に表れる「感情」を克明に描く事で、著者はまっすぐに「愛情」という感情そのものを描こうとしたように思います。人の意思でままならない感情の動き、自分自身でも説明のつけられない心の変化、そういうものを描き切ろうとした作品だと感じました。

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