松本清張

松本清張

まつもとせいちょう

福岡県企救郡板櫃村(現・北九州市)生まれ。高等小学校卒。「或る『小倉日記』伝」で芥川賞。「昭和史発掘」「花氷」「逃亡」など一連の作品で、吉川英治文学賞受賞。「昭和史発掘」で菊池寛賞授賞。代表作は「点と線」「眼の壁」など。

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感想一覧

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点と線

松本清張 著 / 新潮文庫 / 3.5 / *

あらすじ

福岡市の香椎海岸で発見された男女の死体。汚職事件渦中の某省課長補佐と愛人の心中と誰もが思ったが…。

「点と線」の感想

松本清張の推理小説としては初の長編だったそう。非常に有名な本なので、手にとってみたのですが...。推理小説として、かなり「時代」を感じてしまいました。「穴がない」 「無理がない」というような観点で考えれば、良い本と言えるのでしょうけれど。

本書の焦点となっている、犯人の「アリバイ」は、残念ながら現代を生きる人たちなら皆一瞬でくずせてしまうのです。それは、清張のトリックが甘いのではなくて、時代が変わってしまったからなので、何とも辛い。あまりにも現実的な、無理のないトリックであったために、時代と共に謎でも何でもなくなってしまったんだろうという感じでした。ここで驚かなくてはいけないのかな、と思われる全ての仕掛けが、時代を感じさせるのです...。残念。

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砂の器 (上、下) 」

松本清張 著 / 新潮文庫 / 3.5 / *

あらすじ

男の扼殺死体が発見された。必死の捜査も空しく捜査本部は解散するが、刑事今西は執拗に事件を追う。しかし第二、第三の殺人が発生する。

「砂の器」の感想

「点と線」よりは、今読んでも面白かったです。でも、ミステリとしては「点と線」の方がはるかに完成度が高いと思いました。また、読む前から(流れは知りませんでしたが)犯人を知っていたので、断片的なはずの手がかり集めが「はめ込む場所の分かっているパズルのピースを淡々と拾っていく作業」になってしまったのは残念でした。

推理あるいはミステリーとして、あまりピンと来なかった点がいくつかある作品でした。今西の妹のアパートの件とか引越し業者探しとか、「ラッキー!」で推理が進み過ぎの所とか。そして、「老練」とか言いながら、それらの偶然なしには真相を少しも解明できていない所とか...。そもそも「殺害」くらいは「確実」な手段で行われて欲しい。とても、「点と線」と同じ方の作品とは思えなませんでした。

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