村山由佳

村山由佳

むらやまゆか

東京都生まれ。立教大学文学部卒業。「天使の卵〜エンジェルス・エッグ」小説すばる新人賞を受賞。「星々の舟」で直木賞を受賞。

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オフィシャルサイト

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感想一覧

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天使の卵 エンジェルス・エッグ

村山由佳 著 / 集英社文庫 / 4.0 / *

あらすじ

そのひとの横顔はあまりにも清洌で、凛としたたたずまいに満ちていた。19歳の予備校生の"僕"は、8歳年上の精神科医にひと目惚れした。

「天使の卵」の感想

小説すばる新人賞。年上の女に恋をした、少年の話。すばる文学賞での講評が、「ありきたりで凡庸な恋愛小説」という内容だったので、あまり期待をしていませんでした。しかし、なかなか良い作品でした。瑞々しさと、切なさが同居した、いかにもすばる新人賞だなぁという感じの作品。表現が真っ直ぐで、大人の回りくどさが全くない。デビュー作らしいデビュー作です。

この著者の、「キスまでの距離」で始まる「おいしいコーヒーのいれかた」シリーズと設定が似ているのですが、本作の方が格段にいい印象です(「キスまでの距離」しか読んでいませんが)。続編、「天使の梯子」が出版されましたが、読むべきかどうか迷っています。本作は良かったけれど、続編が悪いと全体の印象が下がるので。

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BAD KIDS

村山由佳 著 / 集英社文庫 / 3.5 / *

あらすじ

20歳も年上のカメラマンとの関係に苦悩する都は高校の写真部長。彼女が絶好の被写体と狙いをつけた隆之は、ラグビー部の同性のチームメイトに秘かな恋心を抱いていた。

「BAD KIDS」の感想

あまり書く言葉が浮かばないのですが、まぁまぁでした。別に、いかにも同性愛の話というわけでもなく、すんなり読めました。主人公二人が意外に良かったので、普通に楽めたのかもしれません。ただ、結構微妙なラストシーンなのですが、その先に待つものが何なのか...。KIDSには、どうにも出来ない事のような気がするラスト。

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キスまでの距離

村山由佳 著 / 集英社文庫 / * / 2.5

あらすじ

高校3年生になる春、父の転勤のため、いとこ姉弟と同居するはめになった勝利。そんな彼を驚かせたのは、久しぶりに会う5歳年上のかれんの美しい変貌ぶりだった。

「キスまでの距離」の感想

話が見え見え。話が浅い。褒めるところが思い浮かばない。と、悪い意味でとことん少女小説みたいな本でした。同じ「初々しい恋」を同じようなシチュエーションで書いた「天使の卵」の駄作化版でしょうか? 「天使の卵」を読んだら、これを読む必要は全くないと思いました...。この、わざとらしく不自然な「初々しい恋」には辟易します。

タイトルは「キスまでの距離」。しかし、たいした距離ではありませんでした。美しく可憐で、健康な体と心を持った大卒のヒロインは、なぜかキスをしたことがないのです。その割には、主人公と簡単にキスします。妄想じみた展開でした。演出も展開も、まるで出来の悪い漫画...。シリーズ化されてるみたいですが、とても続編を読む気は起こりません。

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星々の舟

村山由佳 著 / 文春文庫 / * / 3.5

あらすじ

禁断の恋に悩む兄妹、他人の恋人ばかりを好きになってしまう末妹、居場所を探す団塊世代の長兄、そして父。愛とは、家族とは、幸せとは何か。

「星々の舟」の感想

直木賞受賞作。家族の一人一人を主人公にした、連作短編になっています。こういう形で一つの家族を描いて行った本作の手法は、正直言って結構好みでした。それも、それぞれを主人公にして描くのが、家族それぞれが経験した「愛情」の物語というのは女性作家らしい視点の取り方であり、上手いと思いました。しかし、だからと言ってこの作品が直木賞に値する作品だとは思えないと言うのが本音です。

愛情や家族、幸福というものを考えるのに、近親相姦や不倫や妾や従軍慰安婦をここまで盛りだくさんに詰め込む必要があったでしょうか? むしろ、テーマが散漫になっただけのように感じるのです。また、本作で浮いているとさえ思う「戦争」「従軍慰安婦」の問題については、これほどの軽々しさで戦争を扱う小説を読んだ事は無いと衝撃を受けるほどでした。戦争を単なる恋愛事件プラスアルファ程度に貶めるなど、しようと思ってもなかなか出来るものではありません。

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<追加した書評>
【星々の舟 /文春文庫】
−あらすじ−
禁断の恋に悩む兄妹、他人の恋人ばかりを好きになってしまう末妹、居場所を探す団塊世代の長兄、そして父。愛とは、家族とは、幸せとは何か。

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