新田次郎

新田次郎

にったじろう

長野県生まれ。無線電信講習所卒。処女作「強力伝」で直木賞。「武田信玄」等で吉川英治賞を受賞。

spacer

強力伝・孤島

新田次郎 著 / 新潮文庫 / 3.5 / *

あらすじ

五十貫もの巨石を背負って白馬岳山頂に挑む山男を書いた処女作「強力伝」。富士山頂観測所の建設に生涯を捧げた一技師の物語「凍傷」など。

「強力伝・孤島」の感想

直木賞受賞作。1貫は3.75kg、50貫ともなれば187.5kgとなります。これを背負って、命がけで白馬へ挑んだ強力の物語が、受賞作です。一歩一歩踏みしめる、強力の歩みの重さの伝わる作品でした。物語性はそれほど強くありませんし、人物の感情表現をどうこう言うような作品ではありませんが、渦巻く風の描写や山の描写、骨に沁みる重みの描写は出色です。

受賞作に限らず、雪の山の描写は凄い迫力です。これまで読んだ作品のなかで、随一。映画化もされた「ホワイトアウト」の山など、本作に比べれば子供騙し...。そして、その山に住まう山犬を、これほど人間の脅威となる迫力を持って描いた作品も、他にはありません。

他のサイトでも感想を見る or 購入する

* 書影の著作権は各出版社にあります

spacer

▲ Top of this Novelist

▲ Back to Index of Novelists