なかにし礼

なかにし礼

なかにしれい

中国・牡丹江市生まれ。立教大学文学部仏文科卒。作詞家として著名で、「北酒場」などの代表作あり。「兄弟」で作家デビュー。「長崎ぶらぶら節」で直木賞を受賞。

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オフィシャルサイト

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長崎ぶらぶら節

なかにし礼 著 / 新潮文庫 / 4.5 / *

あらすじ

長崎の芸者愛八が初めて本当の恋をしたのは、長崎学の確立を目指す研究者古賀だった。二人は、長崎の古い歌を求めて苦難の道を歩み始める。

「長崎ぶらぶら節」の感想

文章は簡素です。深く掘り下げるような心情描写が、そうあるわけでもありません。作品は、人物の会話で流れていく部分が多い印象です。しかし、それでも良い作品でした。そういう、静かな描き方なのだと思いました。風情ある「長崎弁」が、会話文の比重が非常に多い本作に心地良い情緒を与えています。

淡々とした物語の中で、美しいわけではなくとも芸を磨き、初めて恋した人を一心に愛する芸者愛八が輝いています。恋する人が他の女性を見つめようが、手元にお金があろうがなかろうが、愛八の気持ちは悲しいほどに透明です。そして、何の見返りも求めずに人に、素直な愛情を注ぐのです。いつしか、涙がこぼれていました。

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* 書影の著作権は各出版社にあります

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