奥田英朗

奥田英朗

おくだひでお

岐阜県生まれ。県立岐山高校卒。「邪魔」で大藪春彦賞、「空中ブランコ」で直木賞、「家日和」で柴田錬三郎賞を受賞。

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空中ブランコ

奥田英朗 著 / 文春文庫 / 4.0 / *

あらすじ

伊良部総合病院地下の神経科には、飛べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のやくざなど、今日も悩める患者たちが訪れる。だが、色白でデブの担当医・伊良部には、妙な性癖が...。

「空中ブランコ」の感想

直木賞受賞作。表題作を含む短編5作が収められています。伊良部シリーズの2作目との事ですが、いきなりこの短編集から手に取ってしまいました。しかし、全く問題なく楽しむ事ができます。久しぶりに、面白い作品を読んだなぁと思えました!

5作全て、奇妙な精神科医の元へ、精神的不調を抱えた患者がやってくる…という物語です。普通に考えたら、途中で飽きが来そうなところなのですが、全く飽きずに読めてしまいました。一見サラッと描写されていて、伊良部のキャラクターもあって読みやすく(最初はこのキャラクターに抵抗を感じたのですが)、重々しい文体とは対極にあるという感じなので、その描写の上手さを読者に殊更に意識させる事はありません。しかし、特異なキャラクターを活かしながら物語を魅せる描写力とユーモアがあり、かなり上手い作家さんです。似通った筋にも関わらず、マンネリ感を感じさせずに読者を楽しませる筆力は、かなりのものだと思いました。伊良部シリーズ、他も読んでみようと思います。

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<追加した書評>
【空中ブランコ/文春文庫】
−あらすじ−
伊良部総合病院地下の神経科には、飛べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のやくざなど、今日も悩める患者たちが訪れる。だが、色白でデブの担当医・伊良部には、妙な性癖が...。

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