連城三紀彦

連城三紀彦

れんじょうみきひこ

愛知県生まれ。早稲田大学政経学部卒。処女作「変調二人羽織」で幻影城新人賞。「戻り川心中」で日本推理作家協会賞短篇部門。「宵待草夜情」で吉川英治文学新人賞。「恋文」で直木賞受賞。「隠れ菊」で柴田錬三郎賞受賞。

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感想一覧

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恋文

連城三紀彦 著 / 新潮文庫 / 4.5 / *

あらすじ

結婚十年目にして夫に家出された、年上の妻の戸惑い。表題作をはじめ、都会に暮らす男女の人生の機微をさまざまな風景の中に描く。

「恋文」の感想

直木賞受賞作「恋文」を含む短編集。電車の中で泣かされてしまいました...(しょっちゅう泣いてますが)。ミステリではありませんが、やはり連城三紀彦。「何かある」 「こうなんじゃない?」と思いながら読み進み、最後にハッとさせられたりジンとさせられたり。まるでミステリーを読んでいるようでした。特に、表題作は秀逸! 短編であるがゆえに、描写やセリフのひとつひとつに無駄がなく、完成された印象を受けました。感想を書こうとそれぞれの作品を思い返しても、どれも良かったという感じです。素晴らしい作品集でした。

表題作に限らず、計算に計算を重ねた展開が見ものです。これが「鼻につく」と思う人もいるかもしれませんが、私には全く気にならなりませんでした。

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秘花

連城三紀彦 著 / 東京新聞出版局 / 3.5 / *

あらすじ

「お父さん、浮気してるわよ」中学生の水絵の言葉に知子はギョッとした。十四歳の娘の中で何が起こっているのか?

「秘花」の感想

ゆい、知子、水絵という女三代の生き方の物語。中学生である水絵の謎めいた行動と表情は、物語の展開を期待させるに十分でした。が、私としては、引き込まれるべき女三代の心の動きに引き込まれることも無く終わってしまった感じでした。逆にゆいや知子の周囲の男たちの生き方の方が切なく、最後の方では少し涙ぐんでしまいました。

女三代の生き方を何重にも重ねて見せたかと思いきや、ラストシーンのゆいの決意で一気輪から抜けたような印象。知子も意志を通しましたし、水絵も最終的には自分で自分の生き方を決めるのでしょう。そういう「血」の物語。

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