曽野綾子

曽野綾子

そのあやこ

東京都生まれ。聖心女子大学卒業。姓は「曾野」とも表記される。「遠来の客たち」が芥川賞候補となった。

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「 わが恋の墓標 」

曽野綾子 著 / 新潮文庫 / 3.5 / *

あらすじ

お互いに強く惹かれながらも、成就できなかった恋の意外な結末「わが恋の墓標」。自分には制御不可能な世の中の波に翻弄され、決断しなければならなかった男のその後を描く「断崖」など。

「わが恋の墓標」の感想

短編10編が収められている作品集です。表題はロマンティックですが、作品を実際に読んでみると意外にもドライな感じの文体で、展開も趣向が凝らされており、楽しめました。どこか人生への諦めや過去の自分に対する無力感を感じさせる内容が多く、どっぷりと恋愛だけを描いたいかにも女流!というような感じが苦手な方にも無理なく読める作品だと思います。恋愛を描いても最後は突き放すような客観性が見えるし、人生を描いてもどこか冷ややかに結論づけるような著者の視線が垣間見えます。クリスチャンの作家さんという事で、思想的なものが感じられるような作品なのかとも予想していたのですが、特にそういう感じもありませんでした。

本作品集に収められたものの中では、「断崖」が一番好みです。表題作は、文庫裏の紹介文にあるような「恋の意外な結末」とも思えなかったですし、特に素晴らしい作品だとも思えませんでした。何故、「わが恋の墓標」が書籍名として選択されるのか、とても疑問です。響きが良いから、かしら。

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<追加した書評>
【わが恋の墓標 /新潮文庫】
−あらすじ−
お互いに強く惹かれながらも、成就できなかった恋の意外な結末「わが恋の墓標」。自分には制御不可能な世の中の波に翻弄され、決断しなければならなかった男のその後を描く「断崖」など。

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