鷺沢萠

鷺沢萠

さぎさわめぐむ

東京生まれ。上智大学中退。韓国延世大学校付属語学研究院第三級修了。「川べりの道」で文學界新人賞。「駆ける少年」で泉鏡花文学賞受賞。

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感想一覧

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少年たちの終わらない夜

鷺沢萠 著 / 河出文庫 / 4.0 / *

あらすじ

終わりかけた僕らの十代最後の夏。愛すべき季節に別れの挨拶をつげ、駆けぬけてゆく少年たちの、青春の断片。

「少年たちの終わらない夜」の感想

短編集なのですが、とても印象深い数編でした。どこか「さらり」としていても書き流した感じがなく、重い文章でなくとも十分に雰囲気があります。独特の個性が、とてもいいです。面白い作家さんだと思いました。山田詠美の濃密さ、江國香織のやさしさ等とはまた違って、魅力的です。

甘くない青春が、なかなか良い味付けでした。

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帰れぬ人びと

鷺沢萠 著 / 文春文庫 / 3.5 / *

あらすじ

思いもよらぬ宿命の出会いから、ふたりの魂は惹き寄せ合って...。挫折の影を引きずって生きる若者たちの優しさ、無垢さ、あやうさを鮮明に捉えた同時代文学。

「帰れぬ人びと」の感想

高校三年生での文學界新人賞受賞作、「川べりの道」を含む初期短編集。「川べりの道」自体はどこかで読んだような話ですが、高校三年生がこれを書いたと思うと驚きです。なんて早熟な...。

学生時代に読んだ際には特に感じませんでしたが、今読むと「来年30だもん」と言ったという姉に違和感を感じます。著者も若かったのですから、29歳なんてやり直しの利かないオバサンに思えたのでしょう。しかし、「29? まだまだ行けるじゃん」と今なら思います。29歳という年齢は、人生を諦めるにはあまりに若過ぎますね。

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海の鳥・空の魚

鷺沢萠 著 / 角川文庫 / 4.0 / *

あらすじ

どんな人にも光を放つ一瞬がある。何かをつかんだ輝きの一瞬、喜びの涙がこぼれた。海中に放たれた鳥のように生きてゆく、大好きな仲間たち。

「海の鳥・空の魚」の感想

非常に、粒よりの短編集でした。この人の本に共通する、独特の雰囲気が素晴らしい。そして誰が読んでもきっと、この短編たちの中に、心にぐっと来る一瞬があるのではないかと思います。

個人的には、「少年たちの終わらない夜」よりも好きでした。でも、「大統領のクリスマスツリー」の方がもっとスキ...。点数をつけるのに迷いました。

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スタイリッシュ・キッズ

鷺沢萠 著 / 河出文庫 / 3.5 / *

あらすじ

「あたしたちカッコ良かったよね……」理恵はポツリとそう言った。一九八七年の初夏から一九八九年の夏まで、久志と理恵の最高のカップルの出会いから別れまでの軌跡を描く、ベストセラー青春グラフィティ。

「スタイリッシュ・キッズ」の感想

同著者、「少年たちの終わらない夜」の中に類似の話があります。と言うより、焼き直し? 全編に渡るムードも似ています。

「スタイリッシュ」という言葉と、「キッズ」という言葉の相反する印象が、面白いと思いました。子供は元来スタイリッシュでないもの。不器用で未完成な青春の1ページを心に刻み付けている若い姿は、決して本来の意味で「スタイリッシュ」ではありません。しかし、脇目も振らず、青春の闇と光を見せつけることのできる若さそのもの、子供から大人へと変わろうとするその境目の輝きは、もう二度とそれが手に入らないと思う人間にとって、羨ましくもあり粋とも思えるだろう。

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葉桜の日

鷺沢萠 著 / 新潮文庫 / 4.0 / *

あらすじ

僕は、ホントは誰なんだろうね? 熱くせつない問いを胸に留めながら、しなやかに現在(いま)を生きる若者たちを描く気鋭の青春小説集。

「葉桜の日」の感想

著者自身、20歳を過ぎて自分の祖母が朝鮮半島出身であるという事を知ったそうです。その結果、韓国への留学を決意するに至るわけですが、その彼女が著した「在日朝鮮人二世の青年が自分のルーツを探る物語」が、表題作「葉桜の日」です。

そのような背景があればこそ、彼女の著書の中でも特別な意味を持つ作品であると言われています。作品として、本作が特に素晴らしいとは決して思いませんが、彼女の作家としてのターニングポイントとなった作品と言えるでしょう。

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町へ出よ、キスをしよう

鷺沢萠 著 / 新潮文庫 / 3.5 / *

あらすじ

これで最後、と切実に思いながらも引っ越はを繰り返し、「ウナギで涙」という謎のメモの意味に思い悩み、ロバート・デ・ニーロに秘かに胸を熱くする―。

「町へ出よ、キスをしよう」の感想

著者初のエッセイ集。まぁまぁ面白かったとは思うが、何よりもこの著者の実像に衝撃を受けた作品。これまで読んだ彼女の小説のかもし出す雰囲気と、このエッセイに見る実像のギャップが凄まじい...。

個人的には、タイトルが大胆だなぁと関心することしきり。寺山修司氏の「書を捨てよ、町へ出よう」のもじりでしょうけど。彼女の写真を見ると、あまりにキレイなので「なるほど、キスもすてき」と思う...。町でキスして許されるのは、美人だけだと思うので。

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