司馬遼太郎

司馬遼太郎

しばりょうたろう

大阪府生まれ。大阪外国語大学モンゴル語科卒。処女作「ペルシャの幻術師」で講談倶楽部賞。「竜馬がゆく」「国盗り物語」で菊池寛賞など受賞。「殉死」で毎日芸術賞。「世に棲む日日」で吉川英治文学賞。「ひとびとの跫音」で読売文学賞。「街道をゆく――南蛮のみち」で日本文学大賞学芸部門。「ロシアについて」で読売文学賞随筆紀行賞。など、受賞作多数。

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感想一覧

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梟の城

司馬遼太郎 著 / 新潮文庫 / 3.5 / *

あらすじ

一族を惨殺された恨みと忍者としての存在価値をかけて、太閤秀吉の暗殺を図る伊賀者、葛籠重蔵。他方、伊賀者を売り、重蔵を捕まえて出世しようとする風間五平。二人の伊賀者の対決を描く。

「梟の城」の感想

直木賞受賞作。伊賀の忍者「重蔵」の物語。意外なユーモアを感じる瞬間があるなど、司馬遼太郎の作品として多少驚きを感じました。「忍者」というと一番にハットリくんを連想するレベルの私でも、楽しめました。忍者特有の影や闇というものを読んだのは、この作品が初めてだったと思います。

戦いの場では皆、怖れを抱きつつも生き生きとしていますが、いったい何を喜びとして生きているのかという事を疑問に感じながら読み進むことになりました。武士道ともまた違うものがありますね、忍の道と言うのかしら? 峠の朝、顔を洗うと言って谷へ降りたきり山小屋へ戻れなかった重蔵が切なく、厳しさの中で度々大きく揺れる小萩の悲しみが染みました。

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竜馬がゆく 全8巻 」

司馬遼太郎 著 / 文春文庫 / 4.5 / *

あらすじ

坂本竜馬は幕末維新史上の奇蹟といわれる。かれは土佐の郷士、しかも浪人の身でこの大動乱期に卓抜した仕事をなしえた。竜馬の劇的な生涯を中心に、同じ時代をひたむきに生きた若者たちを描く長篇小説。

「竜馬がゆく」の感想

読むほどに惚れます! 司馬遼太郎が描いた竜馬は、史実を超えている点があるかも知れない。しかし、竜馬が時代の転機になし得た仕事、彼が幕末に生れ落ちた奇跡は、紛れもない史実なのだ! あぁ竜馬、一目会ってみたかった。竜馬の愛人にならなってもいい...。

薩長同盟のくだりでは、いつもいつも胸が震えます。「感動した」とか言うのとは違う何かが込み上げて来ます。数多くの志士たちの死と思い、命がけの力が丁寧に描写されているからこそ、ついに一つの回天の力を生まれようとする瞬間には、竜馬と共に興奮で震えるような感覚を覚えるのです。この本の中では、竜馬や志士たちが激しく生きています!

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おまけ (漫画で竜馬を読むなら)

「 お〜い! 竜馬 」

武田 鉄矢原作 / 小山 ゆう作画 / 小学館 コミック文庫 / * / 4.5

「お〜い! 竜馬」の感想

竜馬の物語は本当に面白い。しかし、全8巻にも及ぶ小説は、とっつき難い場合があるかもしれません。

竜馬に関しては、「お〜い! 竜馬」という漫画があって、これは本当によく出来ていて面白いです。後半などは完全に、漫画版「竜馬がゆく」です! それぞれの人物の描き方もとても上手で、竜馬も凄く魅力的です。漫画ならではのキャラクター造形も上手さを感じました。こんなに丁寧に語られた歴史漫画、なかなか無いと思います。後半の竜馬には、本当に惚れました!

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最後の将軍

司馬遼太郎 著 / 文春文庫 / 4.0 / *

あらすじ

開国か攘夷か、佐幕か倒幕かをめぐる政治的混乱の中、将軍後見職として華々しく政界に登場したのちの十五代将軍徳川慶喜。優れた行動力と明晰な頭脳をもって、効しがたい時勢の流れに自ら幕府を放り去らねばならなかった。

「最後の将軍」の感想

大政封還を行い最後の将軍となった、十五代慶喜の一生が描かれています。これを読むまでは慶喜について、「周囲に熱望され将軍となったが、周囲に流されるままに大政奉還を行った」という印象を抱いていましたが、本作を読んでそれまでの偏った見方に気づきました。どうしても竜馬たちの側から見た印象ばかりが頭にある「幕末」の、別の側面が描かれているという感じが、興味深い一冊です。

志士たちから見た幕末は、「時代の終わり」「時代の始まり」が絡んだ渦のような激しさですが、慶喜が演じ手となる「徳川の終焉」には、凛とした静けさを感じます。

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坂の上の雲 全8巻 」

司馬遼太郎 著 / 文春文庫 / 4.0 / *

あらすじ

明治維新をとげ、近代国家の仲間入りをした日本は、息せき切って先進国に追いつこうとしていた。この時期を生きた四国松山出身の三人の男達を中心に、昂揚の時代・明治の群像を描く長篇小説全八冊。

「坂の上の雲」の感想

主に秋山好古・真之の兄弟(と正岡子規を少し)を中心に、「明治」という時代を描いています。その時代の風、「日本人」のルーツとも思える情熱が興味深い作品です。司馬遼太郎の「世界の中での日本観」と言うようなものが、色濃く表れている作品だと思います。

日露戦争を描いている部分が多いのですが、戦争が最も過酷になっている時期に中心人物は軍隊のエリート。そのため、戦争を描きながらも中心人物たちは悲惨な状況に置かれ難く、戦争を凄惨さだけでない角度から読める作品になっているのではないでしょうか。さすがに旅順は読んでいて辛いですが...。

乃木希典を無能の将として公然と描き、この点について賛否両論ある作品です。本作を読むと、乃木の精神はどうあれ軍司令官としての能力不足は事実だったように思えるのだが、いかがなものなのだろうか?

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