辻仁成

辻仁成

つじひとなり

東京都生まれ。成城大学経済学部中退。「ピアニシモ」ですばる文学賞、「海峡の光」で回芥川賞受賞。バンドECHOESや、映画監督など、幅広く活動。

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感想一覧

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ピアニシモ

辻仁成 著 / 新潮文庫 / 3.5 / *

あらすじ

僕にはヒカルがいる。しかし、ヒカルは僕にしか見えない。伝言ダイヤルで知り合ったサキ。でも、知っているのは彼女の声だけ。

「ピアニシモ」の感想

すばる文学賞受賞作。すばる文学賞らしい瑞々しさ、若さを感じる一作でした。回想と現在の境目が分かり難かったり、一人称で描かれながら時にホームの男性の記憶の断片が見えたりと、未完成な部分も見え隠れします。しかしそれでも、なかなか面白く読めました。

「僕にしか見えないヒカル」という存在は、別に面白くもなんともありません。どこかで、何度も見たことがあるようなネタですから。「サキ」についても、残念ながら同様です。物語の中のエピソードのどれをとっても目新しいものもなく、既成のもののパズルに過ぎないと感じました。しかし、それらの「ありきたりのもの」を組み立てている著者独特の感性に、作家としての可能性を感じるデビュー作でした。

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冷静と情熱のあいだ<Blu>

辻仁成 江國香織 著 / 角川書店 / 3.5 / *

あらすじ

10年前の雨の日に、大切な人を失った。あのとき、十年後という、たわいもない約束をした。切ない愛の奇跡を、男女の視点から分けて書いた物語。

「冷静と情熱のあいだ」の感想

1つの恋愛を、男性側からと女性側からの二つの視点で2人の人気作家が描くという、面白い試みを行った作品。江國香織の<Rosso>の感想はこちら。二つの物語の結末は、「Rosso(江國香織著、女性側)」にではなく、「Blu(辻仁成著、男性側)」に描かれています。まずは<Rosso>を読んでから手にとって欲しい作品です。

<Rosso>は、江國香織のそれまでの小説と雰囲気を異にします。それが辻仁成に引きずられての事だとすると、「辻はなかなかやるな」と思えます。出版当時は違いましたが、現在の江國香織は直木賞作家。本作は、日本を代表する2大文学賞である、直木賞作家と芥川賞作家のコラボとも言える作品です。

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