高村光太郎

高村光太郎

たかむらこうたろう

東京生まれ。東京美術学校彫刻科卒。彫刻家・詩人。詩人としては、最初の詩集「道程」「智恵子抄」で広く知られる。父・高村光雲は有名な彫刻家。

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「 智恵子抄 」

高村光太郎 著 / 新潮文庫 / 4.0 / *

あらすじ

鉢植をもってアトリエを訪れた智恵子嬢を、「人類の泉」と讃えた恋愛時代。「東京に空が無い」と語り合った幸福な結婚生活。そして発病、永別...。死後なお募る思いを「智恵子の裸形を残して、わたくしは天然の素中に帰ろう」と謳う愛の詩集。

「智恵子抄」の感想

光太郎56歳の年、妻の智恵子は52歳で病没した。出会いから別離、そして死後も智恵子が傍にいるのだと思う頃までの、愛の詩の数々と、智恵子の半生を綴った文章を収めた一冊。詩集って小説ほどには感銘を受けないのが常なのですが、「智恵子抄」は私が読んで涙ぐんだ唯一の詩集。

すごく悲しい、悲しいという詩集ではありません。それよりも、とても愛しさに溢れています。光太郎という美しい詩を書く彫刻家が、智恵子という運命の女性に出会った奇跡を感じます。喜びと愛の詩が、喪失と愛の詩に変わり、「裸形」を読むに至っては切ない「自然の定めた約束」に涙がこぼれました。

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