谷村志穂

谷村志穂

たにむらしほ

札幌市生まれ。北海道大学農学部卒。ノンフィクション「結婚しないかもしれない症候群」で話題を集め、翌年「アクアリウムの鯨」で小説家としてデビュー。「海猫」で島清恋愛文学賞を受賞。

spacer

オフィシャルサイト

spacer
spacer

感想一覧

spacer
spacer

結婚しないかもしれない症候群

谷村志穂 著 / 角川文庫 / 3.5 / *

あらすじ

独りで生きていくかもしれないと覚悟した時点で、突然襲ってくるさまざまな不安…。20人の独身女と著者が〈結婚〉をめぐり、恋愛と人生の闘いを切実に語る。

「結婚しないかもしれない症候群」の感想

一人で生きていくことを覚悟する20代後半から30代の女性たちの談話集。当時ベストセラーとなり、非常に話題となったノンフィクションです。

当時27歳の若さである著者が、既婚の同性に対して「暇でくだらないカルチャー主婦」 「ぶくぶく太って」 「きちんと働いた経験もなく」 「結婚して子供生んだらやたらと偉そう」と繰り返し書き捨てることに、正直言ってゾッとしました。まるで、結婚した女は全員「暇でくだらなくてブクブク太って」いるような書き方。そして、「結婚しないことを選んだ」女たちは全員「自立心を持ついい女」であるかのような書き方です。実際は、自立した素敵な主婦も、暇でくだらない独身女性も、両方いるはずなのに...。当時学生だった私には、読んでいて納得が行きませんでした。今でも、同じ感想です。そして今では、散々結婚をコキオロシタこの著者だって結婚済みですのよ。

他のサイトでも感想を見る or 購入する

* 書影の著作権は各出版社にあります

spacer

▲ Top of this Novelist

spacer

結婚しないかもしれない症候群 [男性版]

谷村志穂 著 / 主婦の友社 / 3.5 / *

あらすじ

人生の一大イベント“結婚”を自ら遠ざけ、熱帯魚やスポーツクラブに熱中する心優しき男達。世界でも類を見ない平均初婚年齢の高さは何を物語っているのか?現代を映し出す好評シリーズ、待望の文庫化。

「結婚しないかもしれない症候群 [男性版]」の感想

「結婚しないかもしれない症候群」の続編。女性版と同じく、インタビュー形式で綴られたノンフィクション。結婚しないかもしれないと思っている男性たちが、インタビューされています。

男性版の方が、非常に興味深く読めました。女性の方は、インタビューの答えを見ていても「独身」でいることに対する意志をそれほど感じなかったし、なんだかなんとなく、というような印象がありました。しかし、男性の方は、より「独身」でいることに対して意志を感じます。そもそも、男性の方が独身でいた場合にメリットが大きいのかもしれません。それぞれが自分の論を展開しており、納得させられる意見が多い一冊でした。

他のサイトでも感想を見る or 購入する(文庫版)

* 書影の著作権は各出版社にあります

spacer

▲ Top of this Novelist

spacer

十年後の『結婚しないかもしれない症候群』

谷村志穂 著 / 草思社 / * / 3.0

あらすじ

バブルの渦中で、揺れる思いを抱え懸命に自分の人生を探していた彼女たちは、十年後の今、どんな答えを見出したのだろう。作家・谷村志穂が原点を訪ね、時代の変転を見つめる。

「十年後の『結婚しないかもしれない症候群』」の感想

あれほど既婚者をコキオロシタ著者も、この十年間の間に結婚・出産を経験しました。今回のインタビューは、十年という時間を経て「丸く」になった女たちを映し出します。つまり本作は、「普通の事を言う普通の女性へのインタビュー」本になっています。

「十年間で女性の結婚や出産、そしてそれを取り巻く環境は一般的にどう変わったか」という一般的論に走って行く著者の筆も、十年を経て、つまらない内容を適当な長さに編み上げる技術を手に入れたようでした。「結婚しないかもしれない症候群」は、少なくとも一般論ではなかったはずです。例え賛否両論あっても、「ヒマでくだらないカルチャー主婦」になりたくない、尖った女たちの出現を強烈に主張していたはずなのです! それなのに...。スキあらば「自分の子供」の話へと流れていこうとする本作を前にした今、前作がいかに野心的で、鮮やかに思い返されることでしょうか。時代に合わせて、今度は「出産しないかもしれない症候群」でいかがかしら?

他のサイトでも感想を見る or 購入する

* 書影の著作権は各出版社にあります

spacer

▲ Top of this Novelist

spacer

アクアリウムの鯨

谷村志穂 著 / 角川文庫 / 3.5 / *

あらすじ

25歳の夏、私はふれあう様々な生命の中で、ゆっくりと覚醒してゆく―。自然を愛し、動物を、人間を愛するナイーヴでナチュラルな女性を描いた処女長編小説。

「アクアリウムの鯨」の感想

「結婚しないかもしれない症候群」で世間の話題をさらった著者の、小説家デビュー作です。ひと言でいうと、まぁまぁでした。つけ加えるならば、ありきたりでした。ありきたりの小説を、島の自然や動物を描いて新鮮さを加えようとしたという感じです。「鯨になる」と言う表現も、何が言いたいのかさっぱり分かりません。勝手に鯨になれば良いと思いました...。普通の恋愛小説として読んで、普通だったねと思う小説。野心的だった「結婚しないかもしれない症候群」とは、全く違うノリです。

あのようなノンフィクションを著した方なので、もっと斬新な小説を書かれるのではないかと期待していましたが、一作目は凡作でした。

他のサイトでも感想を見る or 購入する

* 書影の著作権は各出版社にあります

spacer

▲ Top of this Novelist

spacer

愛って何?∞(無限大)

谷村志穂 著 / 集英社文庫 / 4.0 / *

あらすじ

愛の正体を誰か知っていますか?誰も正答を見つけられないこの質問に、読み終えた時、きっとあなたは一つの答えを出しているはずです。

「愛って何?∞(無限大)」の感想

「あなたがこれまでで一番、愛情ってものを感じた瞬間を話してください」という質問の答えである、数々のエピソードがおさめられています。他愛のないエピソードももちろんありますが、そのうちのいくつかは、後で思い出せるほど心に残りました。

愛情というのは「瞬間」というよりは「積み重ね」なのかな、というイメージを個人的に持っているのですが、この本に収められているエピソードのうちいくつかは、本当に一瞬の、しかし本当に愛情を感じる瞬間だったりするのです。愛情って、時により人により様々に形を変えるものなのだと、再確認させられる一冊となりました。

他のサイトでも感想を見る or 購入する

* 書影の著作権は各出版社にあります

spacer

▲ Top of this Novelist

spacer

ナチュラル

谷村志穂 著 / 幻冬社文庫 / * / 3.0

あらすじ

二人の男に委ねた快楽の日々のなかで、女はひとつの真理をつかみとる。性が起こした純粋な出来事を描く、衝撃作。

「ナチュラル」の感想

性的な表現が、過剰じゃないかと思いました...。好みの問題ですが。二人の男に身を任せ、その三人の関係があるからこそ自分のバランスが保てるというある女性の性。「体」の結びつきでバランスを取ろうとしている時点で、精神的なバランスが取れてないというような女...。苦手な部類の話です。不倫だし...。別に性的だからダメと言うのではなく、不必要に過剰だから疑問を感じるのです。何が「ナチュラル」?

心と体の分裂した女の話など、正直面白いとは思いませんでした。

他のサイトでも感想を見る or 購入する

* 書影の著作権は各出版社にあります

spacer

Next Book →

▲ Top of this Novelist

▲ Back to Index of Novelists