結城昌治

結城昌治

ゆうきしょうじ

東京生まれ。早稲田専門学校卒。「夜の終る時」で日本推理作家協会賞。「軍旗はためく下に」で直木賞。「終着駅」で吉川英治文学賞を受賞。

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軍旗はためく下に

結城昌治 著 / 中公文庫 / 4.0 / *

あらすじ

陸軍刑法の裁きのもと、故国を遠く離れた戦場で、弁護人もないままに一方的に軍律違反者として処刑されていった兵士があった。知られざる戦場の非情を戦後世代に訴える、著者の代表作。

「軍旗はためく下に」の感想

直木賞受賞作。本作は、軍律違反を犯した亡き兵士について、彼を知る元兵士たちへ行われたインタビューの様子という形で描かれています。そのため、まるでノンフィクションであるかのような印象を与えています。インタビューの結果明かされていく真実、軍の腐敗、人間の理性を奪った苦しみの様子は、どれも本当に悲惨です...。

戦争小説は数あれど、軍律と兵隊というものから戦争を描き出した本作の手法は秀逸。一人語り終えるとまた一つの影が出来、それが次々と重なって行くかのようでした。インタビューされる将校や兵隊の見せる拒絶や嘘が、戦争が人の心に残した影を思わせるのです。

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* 書影の著作権は各出版社にあります

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