ジョン・ディクスン・カー

ジョン・ディクスン・カー

John Dickson Carr

アメリカペンシルヴァニア州出身。代表作は「火刑法廷」「皇帝のかぎ煙草入れ」「三つの棺」など。クリスティーやクイーンと並び著名な推理作家で、特に密室ものを得意とする。別名カーター・ディクスン。

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感想一覧

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皇帝の嗅ぎ煙草入れ

ジョン・ディクスン・カー 著 / 鳩中文庫 / 4.0 / *

あらすじ

向かいの家を眺めたイヴは、その一室で婚約者の父ローズ卿が殺されたことに気づく。犯人の茶色の手袋。粉々になった嗅ぎ煙草入れ.....。

「皇帝の嗅ぎ煙草入れ」の感想

ミステリ好きの人が必ずのように口にする、カーの名前。一度は読んでみたいと思っていたところ、見やすーい活字で「Great Mysteries」として新たに出版されているのを見つけたので、読んでみました! 「世界推理名作全集」から収録したもので、新訳などではありませんから、安心して読めるし。本作は、乱歩が激賞し、クリスティーも騙されたという曰く付きの作品。

本作は非常に読みやすかったです。そして面白かったです。もちろん、騙されました。会話の中に、犯人の罠が潜んでいて、犯人は、心理戦を挑んでいる。でも、カーの真髄は別のところにあるのではないのでしょうか。だって今まるで、名探偵ポアロを読んだような気分なのです。密室トリックと不可能犯罪の巨匠! と呼ばれるカーの真骨頂を読んでみたくなる、一作でした。

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火刑法廷

ジョン・ディクスン・カー 著 / ハヤカワ文庫 / 4.0 / *

あらすじ

編集者のエドワードは、社のドル箱作家の書き下ろし原稿を見て愕然とした。添付されている十七世紀の毒殺犯の写真は、まごうかたなく妻マリーのものだった! しかもその夜、隣人の妻にかかる毒殺容疑の噂の真相を追い、墓を暴きに出かけた彼は、妻の言葉どおりに棺から死体が消失しているのを発見した...。

「火刑法廷」の感想

カーの最盛期に著された、非常に有名なミステリです。十七世紀の毒殺犯と瓜二つの妻。妻の言葉どおりに「密室」から消えていた死体。隣人の死にまつわる不可思議な目撃談...。題名の「火刑法廷」は読む前から私に「魔女」を連想させました。そして、物語られていく状況や証言も、やはり「魔女」の存在を指し示しているように思えるのです。本作品前半の雰囲気は、ミステリと言うよりまるでホラーであり、「皇帝のかぎ煙草入れ」と同じ著者の作品とはとても思えないほどでした。なるほど、カーとはこういう作家なのか...!と遅ればせながら知る事ができて幸いでした。

人間の心理裏をかいた密室トリックは納得の技でしたし、謎解きも楽しみました。しかし、本作の「真実」にはショックを受けた事を正直に告白します。第四部が終わった時点で、死体消失の予言の件など納得のいかない点があった事は確かなのですが、あの最終章は...。ネタバレの危険も考えると今語るべき言葉はありませんが、好き嫌いの分かれそうなラストであることは間違いありません。

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<追加した書評>
【火刑法廷 /ハヤカワ文庫】
−あらすじ−
1編集者のエドワードは、社のドル箱作家の書き下ろし原稿を見て愕然とした。添付されている十七世紀の毒殺犯の写真は、まごうかたなく妻マリーのものだった! しかもその夜、隣人の妻にかかる毒殺容疑の噂の真相を追い、墓を暴きに出かけた彼は、妻の言葉どおりに棺から死体が消失しているのを発見した...。

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