エラリイ・クイーン

エラリイ・クイーン

Ellery Queen

フレデリック・ダネイとマンフレッド・B・リーの二人が共著で用いたペンネームがエラリイ・クイーン。共にニューヨーク生まれ。合作の「ローマ帽子の秘密」でデビュー。「国名シリーズ」「悲劇四部作」などで広く知られる。「悲劇四部作」はバーナビー・ロス (Barnaby Ross) 名義で書かれたが、現在ではエラリー・クイーンの名前で購入できる。

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感想一覧

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Xの悲劇

エラリイ・クイーン 著 / ハヤカワ文庫 / 4.0 / *

あらすじ

ニューヨークの市街電車で起こった事件は、不可解極まるものだった。密室状態の車内には、被害者に殺意を抱く者が大勢いた。第二、第三の殺人が発生するにおよび、事件は意外な様相を呈しはじめる。。

「Xの悲劇」の感想

ドルリイ・レーンの「悲劇四部作」の第一作目「Xの悲劇」です。四部作の中では「X」「Y」が特に秀作ですが、「本格」好きには「X」をオススメしたいです。独特の雰囲気を持つ「Y」の方が後々まで印象には残るように思いますが、ミステリ自体の緻密さ・深さでは「X」に軍配が上がります。

ドルリイ・レーンの個性は、この「X」で最も顕著です。これが良いか悪いかは好みの問題。犯人の行動、その犯行の背景、犯行のために犠牲にしてきたであろうものの大きさから生まれる悲しさは、四部作中で最大でしょう。

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Yの悲劇

エラリイ・クイーン 著 / ハヤカワ文庫 / 4.0 / *

あらすじ

富豪ヨーク・ハッターの死体がニューヨークの港にあがった。その後、狂気じみたハッターの邸で奇怪な惨劇が起こり始める。名探偵ドルリイ・レーンはその驚愕すべき完全犯罪の謎に挑むが...。

「Yの悲劇」の感想

ドルリイ・レーンの「悲劇四部作」の第二作目であり、日本人が特に好むと言われる「Yの悲劇」です。殺人の舞台となるハッターの邸に漂う暗鬱な雰囲気。そして何よりその悲劇的な結末は、日本人好みだろうなと思わせるに十分です。

正直、犯人が誰なのかはシンプルな手がかりから簡単に分かってしまう本作。しかし、謎めいた凶器や犯人の行動について考えた時、改めて恐ろしさを感じる作品です。そして、その臆さない殺意を目の当たりにした時に、読者は必ず衝撃を受けるのではないでしょうか。

余談ですが、ワッセルマン反応というのが梅毒の血清反応であるということ、梅毒の疾患の表れ方を全く知らなかったので、読みながらその点について疑問だらけでした。分かった後でも、全ては「毒血」が引き起こしたというのは、納得できません...。

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Zの悲劇

エラリイ・クイーン 著 / ハヤカワ文庫 / 3.5 / *

あらすじ

悪名高い上院議員が、自宅で刺殺されていた。家の者をわざわざ外出させていた犯行現場には、いわくありげな小箱が置かれていた。やがて、脅迫状が事件の様相を一変させる。

「Zの悲劇」の感想

ドルリイ・レーンの「悲劇四部作」の第三作目「Zの悲劇」「Xの悲劇」「Yの悲劇」とは異なり、サム元警視の娘ペイシェンスを語り手として迎えた、幾分か軽やかな一作です。

「犯人は誰か」 「動機は」というようなミステリの部分の深さは「X」「Y」に及びませんが、ドウの死刑執行を阻止しようとするドラマの緊迫感や、若きペイシェンスのロマンスなど、全く別の面白さを持った一作だと思います。また、これを読んで「レーンも隠居か」と思い、「最後の事件(4作目)」を手に取るのをためらってはいけません。次は四部作を締めくくる、最後の悲劇なのですから。

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ドルリイ・レーン最後の事件

エラリイ・クイーン 著 / ハヤカワ文庫 / 4.0 / *

あらすじ

サム元警視のもとを訪ねてきたのは、色眼鏡をかけ髭をまだらに染めた異様な風体の男だった。一通の封筒を預け男は消えたが、同じ頃博物館でシェイクスピアの稀覯本すり替え事件が起きる。

「ドルリイ・レーン最後の事件」の感想

「悲劇四部作」の最後を飾る作品です。副題は多少味気なく、「1599年の悲劇」。しかし、四部作の中でも重要な位置を占める作品であり、その衝撃のラストは悲劇四部作の終焉として象徴的でさえあります。

若きペイシェンスの推理はまだ頼りなさを残しますし、レーンも70歳を越える老紳士となってしまいました。また、「謎」「X」「Y」と比べればシンプルで、それ自体に深みがあるという訳ではありません。しかし、本作の「謎」は最後の悲劇の入り口に過ぎないのです!

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