モーム

モーム

William Somerset Maugham

パリ出身。イギリス人小説家。代表作は「月と6ペンス」「人間の絆」など。医学校で学び、医療助手経験後に小説家となる。イギリスの諜報部員としての経歴も持つ。ウイリアム・サマセット・モーム。

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「 月と6ペンス 」

モーム 著 / 新潮文庫 / 3.5 / *

あらすじ

平凡な中年の株屋ストリックランドは、妻子を捨ててパリを出、芸術的創造欲のために友人の妻を奪った挙句にその女を自殺させ、タヒチに逃れる。ゴーギャンの伝記に暗示を得て、芸術に取り付かれた天才を描いた作品。

「月と6ペンス」の感想

タイトルの響きがどこかロマンティックな作品ですが、読み始めるとそんな印象もどこかへ吹き飛んで行ってしまいました。本作は、画家のゴーギャンをモデルにしたストリックランドという男の人生を断片的に描いていますが、私にはゴーギャンに関する知識が皆無であるため、それ自体については何も感想を語るべき所がありません。純粋に小説として読んだわけですが、そうすると本作は一風変わった作品であったと言う気がします。

本作は、一人の男の人生を描いた作品としてはあまりにもその内容が断片的です。彼の「衝動」「生きる意味」が変わらないものであっても、人間性という部分ではどこか「一人の人間の物語とは思われない」感じがしてしまいます。最初に彼が登場した時とその最期、とても同じ人間とは思われません。正直言って、その全体的な繋がりの薄さ故に、物語として読むと物足りない気分になりました。モデルがゴーギャンであるという事実がこの作品に大きな意味を与え過ぎているような気がして、なりません。

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<追加した書評>
【月と6ペンス /新潮文庫】
−あらすじ−
平凡な中年の株屋ストリックランドは、妻子を捨ててパリを出、芸術的創造欲のために友人の妻を奪った挙句にその女を自殺させ、タヒチに逃れる。ゴーギャンの伝記に暗示を得て、芸術に取り付かれた天才を描いた作品。

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